
- 著者:姜徳相・山本すみ子編
- 出版社:三一書房
- 刊行年:2023年
概要
「関東大震災時の虐殺は偶然起こったのではない。
朝鮮民族解放闘争の国際化を背景とする侵略と抵抗が生み出した民族対決。1923年だけを見るのではなく、それ以前、朝鮮支配に至る韓日の宣戦布告なき韓日戦争、甲午農民戦争、義兵戦争こういった連続の中で培われた日本の朝鮮敵視思想。それが震災時の虐殺につながったのだ」姜徳相
「朝鮮人虐殺の資料はもう出尽くした」、あるいは「朝鮮人虐殺の調査は必ず行われていたはず、資料はまだどこかにあるにちがいない」ともいわれてきたその資料が今回新たに見つかった。それも徹底的に虐殺の事実が隠蔽されてきた横浜、神奈川の資料である。
この資料を発見したのは、朝鮮人虐殺研究の第一人者、姜徳相先生である。「関東大震災時の朝鮮人虐殺を究明する横浜の会」が横浜での虐殺証言をまとめた資料その他と併せ、関東大震災時朝鮮人虐殺から百年の時を経て刊行する。
- 目次
- 1 鮮高秘収第22号(大12・11・21)―震災に伴う朝鮮人並に支那人に関する犯罪及び保護状況其他調査の件
- 2 神奈川県知事から内務大臣、その他宛の報告(大12・9・3~9・7)
- 3 神奈川方面警備部隊法務部日誌(大12・9・3~10・30)
- 4 神高秘発第55号(大12・11・7)―震災後の状況報告(続報)
- 5 関東大震災時朝鮮人虐殺 横浜証言集