- 著者:関東大震災90周年記念行事実行委員会編
- 出版社:日本経済評論社
- 刊行年:2014年
- 概要
- 現在の関東大震災研究と、地域での記憶の掘り起こし運動の成果と意義を、軍国主義・排外主義化する今の社会状況をふまえ示す。「90周年」をむかえた関東大震災について、近年の研究および地域での埋もれた記憶の掘り起こし運動の成果と意義を、現在の社会状況をふまえて示す。ブックガイドや関連年表も収録。
- 目次
- はじめに 田中正敬・高野宏康第1章 関東大震災後の社会と軍国主義への道 山田朗
第2章 震災90周年時の歴史研究と歴史教育の課題 坂本昇
第3章 2003年「日弁連勧告」の意義と現状--差別的・排外的傾向が強まる中で 米倉勉
- 第4章 関東大震災における下賜金について 北原糸子
第5章 フィールドワークからみる「帝都復興事業」--復興橋梁と同潤会アパートを中心に 東海林次男
第6章 関東大震災の記憶と記録--東京都慰霊堂と復興記念館を中心に 高野宏康
第7章 震災遭難児童弔魂像の建立と関東大震災の「記憶」 椎名則明
- 第8章 解放直後の在日朝鮮人運動と「関東大虐殺」問題--震災追悼行事の検討を中心に 鄭栄桓
第9章 八広に追悼碑ができるまで--東京の朝鮮人虐殺の実態 西崎雅夫
第10章 千葉県での朝鮮人虐殺の解明と記憶の継承について--船橋・習志野地域から 小笠原強
第11章 記録映画『隠された爪跡』と『払い下げられた朝鮮人』 呉充功・小薗崇明
- 第12章 関東大震災下に「誤殺」されたろう者について 小薗崇明
第13章 関東大震災時の朝鮮人留学生の動向 裵姈美
第14章 共同の夢--アナーキズムと震災 飛矢﨑雅也
第15章 関東大震災下の亀戸事件と小林多喜二 藤田廣登
ブックガイド1~4(本庄・高野・小笠原・小薗)
資料編 関東大震災90周年記念集会の記録
・関東大震災90周年記念集会の意義と今後に向けて 本庄十喜
・関東大震災90周年記念集会・ディスカッションの記録 小笠原強
・企画展示「関東大震災時の中国人虐殺」について 小笠原強
・団体紹介
年表 宮川英一ほか
あとがき 高野宏康
http://www.nikkeihyo.co.jp/books/view/2342